Revolut、AIエージェントで顧客対応を劇的改善
2026年1月30日 (金)
- •Revolutが欧州400万人のユーザー向けにElevenLabsの音声AIエージェントを導入
- •多言語AIにより問い合わせ解決時間を8分の1に短縮、通話成功率は99.7%を記録
- •口座情報をリアルタイムに把握し、チャージバック等の複雑なタスクを完結
英フィンテック大手のRevolutが、カスタマーサービス部門の抜本的な改革を目指し、ElevenLabsのAIエージェントを正式に導入した。これにより、イギリスおよび欧州の400万人を超えるユーザーに対し、ハイファイ(高忠実度)な音声インターフェースが提供される。当初、Revolutは自社開発を試みたが、グローバル規模での低レイテンシな音声認識や、リアルタイムかつ自然な対話制御という膨大なエンジニアリング負荷を考慮し、ElevenLabsへの切り替えを決断した経緯がある。
今回の導入により、30以上の言語で24時間365日のサポートが可能になった。ネイティブ品質の音声は、会話の途中で言語を検知して切り替えることもできる。これらのエージェントは単なるチャットボットではない。Revolutのセキュアなシステムに深く統合されており、取引の異議申し立てやチャージバックといった、一連の複雑な業務をエンドツーエンドで処理する。
定型的な自動応答スクリプトとは異なり、個々の口座状況をリアルタイムで把握することで、データに基づいた的確な支援を実現しているのが特徴だ。
成果は極めて顕著だ。問い合わせの解決時間は従来の8分の1にまで激減し、AIが対応した通話の99.7%以上が正常に完了している。カスタマイズを制限する「ブラックボックス型」のソリューションとは異なり、今回のオーケストレーターを通じた構成により、Revolutは独自のビジネスロジックやモデルの制御権を維持し続けている。
このエージェンティックAI(自律型AI)へのシフトは、金融機関がいかにしてコスト抑制と人間らしいプレミアムな顧客体験を両立させるかを示す、重要なマイルストーンとなるだろう。