Nextech、専門医療に特化したAI「Cora Scribe」を発表
2026年2月24日 (火)
- •Nextechが眼科などの複雑な専門医療に特化したAI臨床アシスタント「Cora Scribe」をリリースした。
- •EHRシステムに直接統合され、多段階の診察プロセスにおける文書作成の自動化を実現する。
- •自社開発の技術により、臨床所見をリアルタイムに近い速度で特定のデータフィールドへ入力可能だ。
ヘルスケア技術プロバイダーのNextechは、専門医療における複雑なドキュメント作成の要件に対応する特化型AIアシスタント「Cora Scribe」を正式に発表した。眼科や整形外科といった分野特有のワークフローに苦戦しがちな汎用AIとは異なり、Cora Scribeは高度に構造化されたデータの処理に特化している。単なる会話の要約にとどまらず、患者や技師、医師の自然な会話から情報を抽出し、電子健康記録(EHR)内の適切な項目へ自動的に反映させる仕組みだ。
汎用ツールから専門特化型への移行は、複雑な病歴や数値を正確に捉えきれなかった臨床現場の課題を解決する。NextechはAIを既存のEHRインフラに直接組み込むことで、情報の円滑な双方向連携を実現した。これにより、データの重複や矛盾を排除しながら、診察記録をほぼリアルタイムで更新できるようになった。特に、多段階にわたる患者対応でも一貫性を保てる点が大きな強みである。
また、この技術を自社開発したというNextechの判断は、AIヘルスケア領域における垂直統合の加速を示唆している。システム全体を自社で制御することで、各診療所の運用ルールに合わせた細かな最適化が可能となった。実際に導入した施設からは、1日あたり約30分の時間短縮といった効果が報告されており、医師がコンピュータ画面ではなく、より患者に集中できる環境が整いつつある。