ElevenLabs、政府向けAI音声スイートを提供開始
2026年4月1日 (水)
- •ElevenLabsが、AI音声エージェントを通じて行政サービスを自動化する公共部門専用のツールスイートを発表。
- •チェコ共和国の導入事例では、給付金窓口への電話の85%をAIが解決し、応答率をほぼ100%まで向上させた。
- •テキサス州ミッドランド市は、市民コンシェルジュ「Jacky」を採用し、月間7,000件に及ぶ取りこぼし電話の削減を目指す。
ElevenLabsは、高度な音声合成技術を公共部門へと本格展開し、「ElevenLabs for Government」を正式に立ち上げた。このイニシアチブは、自然で共感的な対話を通じて大量の市民からの問い合わせを処理するためのツールスイートを各機関に提供するものである。24時間365日、多言語で稼働するオムニチャネル・エージェントを配置することで、公共サービスにおいて長年の課題であった長い待ち時間や、融通の利かない自動音声メニューによる不満の解消を目指している。
実際の活用事例では、すでに世界各地で具体的な成果が示されている。チェコ共和国では、AIエージェントが国家給付金のホットラインに寄せられる1日約5,000件の入電に対応し、その85%を人間の介入なしに解決することに成功した。これにより、従来60%にとどまっていた応答率はほぼ全件カバーへと跳ね上がり、入電が集中する時期や人員不足の際でも、すべての市民が重要な社会支援を受けられる体制を確保している。
一方、アメリカのテキサス州ミッドランド市では、ボイスメールの滞留を解消するために音声特化型の市民コンシェルジュ「Jacky」を導入した。従来のIVRシステムを流暢なAI対話に置き換えることで、月間7,000件もの取りこぼし電話を削減できると見込んでいる。また、FAQの解決にとどまらず、これらのエージェントはデジタルツイン機能を備えている点も特徴だ。これにより、行政のリーダーは自身の声のアイデンティティを保ったまま、数十もの言語で公的なメッセージを発信することが可能になる。