テック大手、データセンターの電力コスト負担を約束
2026年3月7日 (土)
- •テック大手が、データセンター拡大に伴う電気料金の高騰を防ぐための「電気料金支払者保護公約」に署名した
- •署名企業は、新たな発電設備の建設資金に加え、送電網インフラの改修に必要な全費用を負担することを約束した
- •実際の消費量に関わらず固定料金を支払う料金体系に合意し、バックアップ発電機の共有も進める
計算能力への需要が急増し、全米でデータセンターの建設が加速する中、テック業界のリーダーたちは地域電力網への負荷という課題への対応を迫られている。こうした状況を受け、マイクロソフト、グーグル、Meta、OpenAIを含む主要企業の代表者が「電気料金支払者保護公約(Ratepayer Protection Pledge)」に署名した。この合意は、エネルギー集約型のAIインフラ開発によって、アメリカの一般家庭の電気料金が急騰することを防ぐ狙いがある。
この公約により、データセンターの公共インフラへの統合の在り方は大きく変化する。署名企業は、風力や太陽光といった新たな発電リソースを自ら建設・購入するだけでなく、電力供給に不可欠な送電網のアップグレード費用も全額負担することを約束した。これにより、インフラ拡張に伴う経済的負担が住民の月々の支払いに転嫁されることはなく、企業側が責任を持つ形となる。
現在、全米で6番目にデータセンターが集中するオハイオ州などの地域では、電力不足のリスクが非常に高まっている。実際、複数の州にまたがる電力市場であるPJMインターコネクション(PJM Interconnection)の地域では、最近、容量価格(Capacity price)が833%という驚異的な上昇を見せた。企業側が独自の料金体系を受け入れ、実際の使用量にかかわらず一定の支払いを保証することで、技術開発の勢いを維持しながら、国家的なエネルギー市場に安定をもたらすことが期待されている。