バージニア州、データセンターへの11億ドル増税案を発表
2026年2月24日 (火)
- •バージニア州上院が、データセンターのハードウェアおよびサーバーに対する売上税免除の廃止を予算案に盛り込んだ。
- •この変更により11億ドルの財源を確保し、納税者への還付や州職員の賃上げに充てることを目指している。
- •業界団体は、この動きが今後予定されている1,000億ドル規模のインフラ投資を停滞させかねないと警告した。
世界有数のデータセンター集積地であるバージニア州の地位が、今、政治的な転換点を迎えている。州上院が、これまで業界に長年与えられてきた売上税の免除措置を撤廃する案を提示したからだ。過去15年以上にわたり、これらの優遇策は爆発的なインフラ投資を支えてきたが、議員たちは今、広範な公共サービスを支えるために業界も「相応の負担」をすべきだと主張している。具体的には、頻繁な更新が不可欠なサーバーやハードウェアを課税対象とすることで、11億ドルの税収を確保し、教職員の賃上げや住民への還付金に充てる狙いだ。
この提案は州議会内に深い溝を生んでいる。免税措置を維持しつつ、厳格な環境基準という「ガードレール」を設けようとする下院の計画とは、真っ向から対立する形となった。Data Center Coalitionをはじめとする業界団体は、この方針転換が最近の投資計画を含む1,000億ドル以上の資金を危険にさらすと強い懸念を表明している。彼らは、バージニア州の経済的優位性は、これまで世界のテック大手を惹きつけてきたインセンティブの予測可能性に依存していると訴える。
こうした財政的な対立の背景には、地域社会と、膨大な土地や電力を必要とするデジタルインフラとの間に生じている摩擦がある。議会の閉会期限が迫るなか、最終的な予算案は同州の進むべき道を決定づけるだろう。インターネットの物理的基盤を支える「低税率の聖域」としての地位を守り続けるのか、それともデジタル覇権を活用して州全体の生活コスト削減という野心的なアジェンダを推し進めるのか、その決断に注目が集まっている。