Snowflake、AIエージェントの脆弱性を修正
2026年3月18日 (水)
- •Snowflakeが、悪意のあるGitHubのREADMEファイルをトリガーとするCortex Agentのプロンプトインジェクションの脆弱性を修正した。
- •シェルのプロセス置換を悪用し、安全とされるcatコマンド経由で未認可のコードを実行する攻撃手法が判明した。
- •専門家は将来的なエージェントの脱獄を防ぐため、許可リスト方式ではなく決定論的サンドボックスの導入を推奨している。
Snowflake社は、Cortex AIエージェントにおける深刻なセキュリティ脆弱性を修正した。これはプロンプトインジェクション攻撃によって安全フィルターを回避し、マルウェアを実行される恐れがあるとの報告に対応したものだ。侵害はエージェントがGitHubリポジトリの要約を指示された際に発生しており、READMEファイル内に隠された命令がシステムを欺き、悪意のあるシェルコマンドを実行させたのである。
このエクスプロイトは、人間の監視なしに実行が許可されている「コマンドの許可リスト」を巧みに突いたものだった。具体的には、ファイル内容を表示するcatコマンドがリストに含まれていることを悪用し、プロセス置換と呼ばれる手法が用いられた。この高度なシェルの構文は、あるコマンドの出力を仮想的なファイルとして扱うことを可能にするため、AIが無害だと誤認した一連の処理の中に、不正なスクリプトを紛れ込ませることに成功したのだ。
このインシデントは、パターンマッチングや制限付きリストのみに頼るAIエージェント保護策の脆弱さを露呈させた。ソフトウェア開発者でありDjangoの共同創設者でもあるサイモン・ウィリソン(Simon Willison)氏ら専門家は、エージェントを決定論的サンドボックス内で運用すべきだと提言している。エージェントの実行環境を基幹システムから完全に隔離することで、仮にプロンプト注入が発生したとしても、システム全体への波及的なダメージを防ぐことが可能になるからだ。