サイモン・ウィリソン、AIでmacOSアプリを高速開発
2026年2月25日 (水)
- •開発者のサイモン・ウィリソン(Simon Willison)が、AIを活用した「ヴァイブ・コーディング」により、Swift製アプリを45分で構築した。
- •新しいmacOSツール「Present」は、URL群をプレゼン用スライドに変換し、スマホによるリモート操作機能も備えている。
- •このプロジェクトは、LLMが経験豊富なエンジニアによる未知の言語でのソフトウェア開発をいかに支援できるかを示した。
エンジニアのサイモン・ウィリソン(Simon Willison)は先日、開発者がAIにビジョンを伝え、出力結果をもとに改善を繰り返すワークフロー「ヴァイブ・コーディング」の可能性を実証した。彼は、不慣れな言語であるSwiftを用い、1時間足らずで特注のmacOS用プレゼンテーションアプリを構築したのである。「Present」と名付けられたこのツールは、複数のURLを安定した全画面プレゼン環境へと変換する。これにより、ブラウザのタブを使用して発表する際に懸念されるクラッシュのリスクを回避し、安定したデモンストレーションを可能にした。
このアプリには、スマートフォンをリモコンとして利用できる内蔵ウェブサーバー機能など、高度な仕組みが導入されている。安全なネットワーク経由でモバイル端末を接続すれば、手元からスライドの切り替えやスクロールを自在に操作できる。これは、現代のAIツールがエンジニアを複雑な構文の悩みから解放し、より抽象度の高い設計や実用的な機能の実装に集中させてくれることを物語っている。実際にウィリソンは、言語の壁を越えて極めて短時間でこの機能を実装した。
また、AIにコードの内容を順を追って解説させる「リニア・ウォークスルー」の手法も重要なポイントだ。このアプローチにより、AI任せにするのではなく、人間がコードを完全に理解し、制御下に置くことが可能になる。将来、技術的な問題を的確に言語化し、AIの成果物を監査する能力は、従来のプログラミングスキルと同等、あるいはそれ以上に重要な資産となるだろう。