インド発AI「Sarvam 105B」登場:オープンウェイトモデルの新たな潮流
2026年4月3日 (金)
- •SarvamAIがインド国内でゼロから学習させたSarvam 105Bおよび30Bモデルを公開した
- •推論モードと非推論モードを搭載し、Apache 2.0ライセンスで利用可能となっている
- •最高峰の推論モデルには及ばないものの、エージェント型タスクで強力な性能を示す
オープンウェイトAIの世界的な開発競争が加速している。インドで開催された「India AI Impact Summit 2026」にて、SarvamAIが自社のSarvam 105Bおよび30Bモデルを発表した。これらのモデルはインド国内の計算リソースのみを使用して学習されており、AIインフラの主権を確立するための重要な一歩となった。
両モデルには、Mixture-of-Experts(専門家混合)というアーキテクチャが採用されている。これはリクエストごとにモデルの全パラメータを動かすのではなく、必要な一部のみを活性化させることで計算効率を高める技術だ。特に105Bモデルは128Kという広大なコンテキストウィンドウを持ち、膨大な情報を一度に処理することが可能である。ベンチマーク性能では業界最高水準の推論モデルに譲るものの、自律的に複雑なタスクをこなすエージェント能力においては優れた強みを見せている。
今回の公開は、AIのアクセシビリティ向上への意思表示でもある。Apache 2.0ライセンスの下、これらのモデルはHuggingFaceやAIKoshといったプラットフォームで誰でも利用できる。特定の国による独占的な支配を超え、世界中の研究者が検証・改変を行える環境を提供することで、より包括的なAIエコシステムの構築が期待される。