Palantir、防衛クラウド認可を戦術エッジに拡大
- •Palantirが「PFCS Forward」を発表。IL5およびIL6のセキュリティ認可をオンプレミスや戦術エッジ端末まで拡張した。
- •「一度の認可で多目的に利用可能」な新フレームワークにより、軍事用ソフトウェアの導入期間を劇的に短縮する。
- •Rubix、Apollo、AIPを統合し、通信が遮断された環境でも安全なデータ管理とAIワークフローを実現する。
パランティア・テクノロジーズ(Palantir Technologies)は、連邦クラウドサービスの機能を大幅に拡張した「PFCS Forward」を正式に発表した。これにより、高度なセキュリティ認証が戦術エッジへと持ち込まれることになる。従来、機密性の高い軍事環境でのソフトウェア導入には、ハードウェアごとに長期間の重複した認可プロセスが必要であった。しかし、米国国防総省(DoD)のインパクトレベル5および6の認可を拡張することで、指揮官は数ヶ月に及ぶ官僚的な遅延を経ることなく、高度なデータプラットフォームを迅速に配備できるようになったのである。
このシステムは、遠く離れたデータセンターではなく現場でローカルにデータを処理する、エッジコンピューティングの重要性に応えるものである。特に、戦地においてはデータの転送遅延である「レイテンシ」の最小化が死活問題となるため、このローカルアプローチは極めて重要だ。実際に、このアーキテクチャは3つの柱で構成されている。安全なインフラを支える「Rubix」、ソフトウェア更新を自動化する「Apollo」、そして複雑なデータを現実世界のオブジェクトや関係性のマップへと変換するオントロジーである。
さらに、PFCS Forwardはハードウェアを選ばない設計となっており、大規模なデータセンターから車両搭載の堅牢なノートPCまで、あらゆる環境で動作する。また、事前に認可された「ソフトウェア・ベースライン」を提供することで、サードパーティ企業がそのエコシステムへ容易に参加できる仕組みを整えた。クラウド限定モデルからハイブリッド環境への移行により、通信が不安定な状況や完全に遮断された環境下であっても、高度なAIツールがその機能を維持し続けることが可能となった。