オハイオ州、データセンター調査委員会の設置を採決へ
2026年3月19日 (木)
- •オハイオ州下院が、地域社会への影響を調査する「データセンター調査委員会」を設置する法案(HB 646)を採決する。
- •委員会は6ヶ月間にわたり、電力網の安定性、水消費量、地域経済への影響を調査する予定である。
- •地元住民は、消費電力が25メガワットを超えるデータセンターの建設を禁止する憲法改正案を提案している。
現代のコンピューティングを支えるデジタル基盤の急速な拡大が、米国の中心部で強い抵抗に直面している。オハイオ州下院は、データセンター調査委員会の設立を目指す「州下院法案646号(HB 646)」の採決を行う予定だ。この委員会の目的は、巨大な施設の設置によって資源が「食いつぶされる」ことを懸念する農村部の住民と、テクノロジー開発者との間にある情報格差を埋めることにある。
ゲーリー・クリック(Gary Click)州下院議員が率いるこの委員会には、公益事業、農業、地方自治の専門家による多様なパネルが招集される。半年間の調査期間中に少なくとも4回の公聴会を開催し、巨大施設の多面的な影響を分析する計画だ。特に、地域の電力網にかかる多大な負荷や、高性能ハードウェアの冷却に必要な膨大な水の使用量が主な懸念事項となっている。
ブラウン郡やアダムズ郡などの農村地域では緊張が目に見えて高まっており、市民は州レベルの報告を待たずに独自に行動を開始した。地元の活動家たちは、25メガワットを超える電力を消費するデータセンターを禁止する憲法改正を求めている。この基準は、多くのハイパースケール(Hyperscale)プロジェクトを事実上阻止するものだ。こうした対立は、インターネットの物理的なハードウェアがもはや不可視のユーティリティではなく、重大な社会政治的論争の的になっているという全米的な傾向を浮き彫りにしている。
法案が下院を通過すれば上院へ送られ、テクノロジーの成長と地域社会の保護を州がいかに両立させるかの転換点となるだろう。処理能力への需要が急増する中、この調査結果は全米におけるテック・インフラ規制の先例となる可能性がある。