NVIDIA、6G実現に向けたAI-RANを発表
2026年3月1日 (日)
- •T-MobileとソフトバンクがNVIDIA製AI-RANの屋外実証実験に成功
- •SynaXGがGH200サーバーを活用し、36Gbpsの超高速スループットを記録
- •NVIDIAがRANライブラリをオープンソース化し、6Gへの移行を加速
NVIDIAとグローバルパートナー各社は、従来のハードウェア中心の構成から、柔軟な「ソフトウェア定義型AI無線アクセスネットワーク(AI-RAN)」へと舵を切り、通信業界の未来を再定義しようとしている。これまでの基地局は、信号処理のために専用の固定ハードウェアに依存していたが、新たなアプローチでは高性能チップを活用する。これにより、ネットワーク制御と人工知能(AI)の両方を同一プラットフォーム上で実行することが可能になった。
T-Mobileやソフトバンクとの最新のフィールド試験では、この「AIネイティブ」なアーキテクチャが、実際の商用通信を処理しながら生成AIアプリケーションを同時に稼働させられることが証明された。1台のサーバーで無線接続と複雑なAI計算を管理できるため、通信事業者はコストと消費電力を劇的に削減できる。この技術の融合により、基地局は単なる送信機ではなく、ネットワークの端(エッジ)で高度な処理を行う「ミニデータセンター」へと進化を遂げる。
SynaXGやNokia(ノキア)による技術的な成果は、ソフトウェア定義システムが従来の専用機器に匹敵、あるいはそれを上回る性能を持つことを示している。実際に、遅延を最小限に抑えつつ36Gbpsという通信速度を達成した。この転換は、自律走行ロボットや自動運転車を支えるために、ネットワークがリアルタイムで「思考」する必要がある6G時代において極めて重要だ。NVIDIAはこうした成長を後押しするため、専用のコードライブラリをオープンソース化し、次世代通信のための安全な基盤構築を業界全体に促している。