MiniMax M2.7:低コストで最高峰の性能を実現
2026年3月25日 (水)
- •MiniMax M2.7は、GLM-5レベルの知能を従来の3分の1以下の運用コストで提供する
- •エージェンティックAI(自律型AI)タスクで1494 Eloを記録し、MiMo-V2-ProやKimi K2.5などのライバルを凌駕した
- •不明な回答を控える学習により、ハルシネーション率を34%まで抑制することに成功した
MiniMaxは最新モデル「MiniMax-M2.7」をリリースし、高度な知能と圧倒的な低価格化の両立において新たな基準を打ち出した。同モデルは「Artificial Analysis Intelligence Index」において50スコアを記録し、GLM-5などの有力な競合モデルに匹敵する性能を証明している。何よりも衝撃的なのはその価格設定だ。M2.7は、前世代の攻撃的な価格体系を維持しつつ、競合他社の3分の1以下のコストで同等のパフォーマンスを実現したのである。
今回の刷新では、複雑なワークフローを自律的に完結させるエージェンティックAI(自律型AI)としての能力が大幅に強化され、1494という高いEloスコアをマークした。この進化の背景には、事実の正確性に対する徹底したアプローチがある。AIが誤情報を生成するハルシネーションを抑制するため、情報が不足している場合にはあえて回答を控えるようモデルを訓練したのだ。その結果、ハルシネーション率は34%まで低下し、より大規模なフロンティアモデルをも凌駕する信頼性を獲得した。
出力トークン数は前世代のM2.5より約55%増加しており、回答が長文化する傾向にあるものの、コストパフォーマンスの面では依然として市場の先頭を走っている。知能とコストの最適なバランスを示すパレート境界に位置するこのモデルは、開発者にとって強力な武器となるだろう。現時点ではテキスト生成に特化しており、画像や音声などのマルチモーダル機能は未実装だが、限られた予算で高度な推論機能を利用できるメリットは極めて大きい。