マイクロソフト、GPT-5.4とPro版をFoundryで公開
2026年3月6日 (金)
- •GPT-5.4がMicrosoft Foundryに登場。商用レベルの信頼性と多段階の実行能力に焦点を当てている。
- •統合された「Computer Use」機能により、AIがファイルやツール、UI環境と直接対話できるようになった。
- •GPT-5.4 Proは、複雑な科学研究や意思決定を支える「マルチパス推論」を提供する。
マイクロソフトは、OpenAIの最新モデルであるGPT-5.4およびGPT-5.4 Proを自社のFoundryプラットフォームに正式統合した。これは、実験的なチャットボットから、確実な実行を重視した商用グレードのシステムへの大きな転換を象徴している。従来のモデルがテキスト生成を主目的としていたのに対し、GPT-5.4は長時間の複雑なタスクにおいても、本来の目標を見失うことなく論理的な一貫性を維持できるように設計されているのが特徴だ。
中でも注目すべきは、統合された「Computer Use」機能の搭載である。これによりAIは、デジタルインターフェースの操作やファイル管理、さらには安全な環境内でのGuarded code executionを自在に行えるようになった。人間による常時の監視を最小限に抑えることで、断片的な質問への回答ではなく、ビジネスプロセス全体を完結させる自律的なアシスタントとしての役割を果たす。
一方、高度な専門性が求められる現場に向けて、Proバージョンでは「マルチパス推論」が導入された。この技術は、モデルが結論を導き出す前に複数の論理的なアプローチをシミュレーションするもので、回答までの時間は長くなるものの、科学研究や財務モデリングといった極めて高い精度が必要な分野で真価を発揮する。価格は100万入力トークンあたり2.50ドルからに設定され、Microsoft Foundryが提供する監視機能やポリシー適用ツールによって、企業の安全基準を満たした即時の運用が可能となっている。