マイクロソフト、自律型ビジネスアプリとWork IQを発表
2026年3月9日 (月)
- •Dynamics 365とPower AppsをCopilotに統合し、対話型AIエージェント化。
- •通信信号と構造化データを結びつける新レイヤー「Work IQ」を導入。
- •自律型ビジネスアプリ機能のプレビューを2026年3月・4月に開始。
マイクロソフトは、静的なビジネスアプリケーションを動的でインタラクティブなエージェントへと変貌させる「Frontier Transformation」戦略を掲げ、企業のワークフローを再定義しようとしている。インターフェース、オーケストレーション、インテリジェンスの各層を融合させることで、単なる自動化を超え、AIが組織データの全体的な文脈を理解するシステムの構築を目指す。この取り組みは、業務効率を劇的に向上させる新たなスタンダードとなるはずだ。
このアップデートの核心は、Dynamics 365とPower AppsをMicrosoft 365 Copilot内に統合した点にある。ユーザーはバラバラのソフトウェアを使い分ける必要がなくなり、一つのチャットインターフェース上で、Copilotに対して人事データの取得や営業リードの更新、サプライチェーンマップの可視化などを直接指示できるようになった。これにより、ビジネスアプリケーションは単なる情報の保存場所から、ユーザーの意図を汲んで主体的にタスクを実行する「エージェント型エンティティ」へと進化を遂げた。
これらの機能を支えるのが、洗練されたインテリジェンスレイヤーであるWork IQだ。これは、Teams会議などで交わされる非構造的なコミュニケーションと、Dataverseに格納された構造化された運用データとの橋渡し役を担う。例えば、会議での価格変更の議論が実際の営業案件にどう影響するかをAIが即座に認識できるようになる。組織全体のインテリジェンスにエージェントを接地させることで、AIの行動が現実のビジネスプロセスやリアルタイムデータと常に整合性を保つことが可能になった。