Locus RoboticsとDHL、10億件のピッキング達成
2026年2月23日 (月)
- •DHLサプライチェーンが、Locus Roboticsの自律走行搬送ロボット(AMR)を活用し、世界各拠点で累計10億件のピッキングを完了した。
- •このロボット導入により、1時間あたりのピッキング効率が最大180%向上し、作業員のトレーニング時間は80%削減された。
- •DHLは、倉庫実行プラットフォーム「LocusONE」を基盤に、世界中でAMRの導入数を5,000台まで拡大する計画だ。
Locus RoboticsとDHLサプライチェーンは、自律走行搬送ロボット(AMR)による累計ピッキング数が10億件という驚異的な節目に到達した。AMRとは、搭載されたセンサーとAIを活用して倉庫内を自律的に走行する車両を指す。今回の成果は、物流業界におけるロボット活用が試験的なパイロット運用の段階を脱し、大規模なフリート統合へと完全に移行したことを象徴している。2017年の提携開始から世界40拠点へと拡大したこの取り組みは、ロボットによる安定した稼働が、現代の旺盛な消費需要を満たすための新たな標準となったことを証明した。
システムの中核を担うのは、分散したロボット群と人員を統合管理する「LocusONE」というプラットフォームだ。ベルトコンベアのような固定インフラを必要とする従来の自動化とは異なり、AMRは柔軟性が高く、繁忙期や急激な需要変動にも迅速なスケールアップで対応できる。実際に、このアプローチによって1時間あたりのピッキング効率は最大180%向上し、新人スタッフの習熟に要する時間は80%も短縮されるという劇的な効果をもたらした。
DHLサプライチェーンの最高経営責任者(CEO)を務めるオスカー・デ・ボック(Oscar de Bok)氏は、優れたアイデアをグローバルなインフラへと昇華させることが成功の鍵であると述べている。同社は自動化を単なる労働力不足の補完策ではなく、物流の基幹インフラとして位置づけることで、複雑な電子商取引や医療物流にも対応できる体制を整えた。記念すべき10億件目に選ばれた「ピンクのニット帽」のピッキングは、デジタルによる高度な統制が、あらゆる商品を正確に動かしていることを物語っている。