Moonshotが「Kimi K2.5」発表:1兆パラメータの衝撃
2026年1月28日 (水)
- •Moonshotが1兆パラメータ規模のオープン重みモデル「Kimi K2.5」を公開。ネイティブでマルチモーダルに対応している。
- •エージェント性能ベンチマークにおいて、DeepSeek V3.2やGLM-4.7を凌駕するエリート級のスコアを記録した。
- •混合専門家モデル (MoE) 構造を採用し、320億の活性パラメータによりハルシネーション率を大幅に低減した。
Moonshotの最新リリースであるKimi K2.5は、OpenAIやAnthropicといった独自の巨人に迫る性能をオープン重みコミュニティにもたらした。混合専門家モデル (MoE) アーキテクチャを採用したこのモデルは、総パラメータ数1兆という驚異的な規模を誇る。
特筆すべきは、全タスクにおいて320億のパラメータのみを活性化させることで、高い効率性を維持している点だ。
この疎な構造により、巨大システム特有の計算負荷を抑えつつ、多様で複雑な推論を可能にしている。K2.5の最大の特徴は、Moonshotのフラッグシップシリーズ初となるネイティブなマルチモーダル対応である。
画像や動画入力を直接サポートしたことで、高度な視覚的推論を必要とする開発者が、閉鎖的なソースの代替案に頼らざるを得なかった障壁が取り除かれた。
ベンチマークテストにおいて、K2.5は最先端モデルに匹敵する視覚能力を示しており、オープン重みモデルがマルチモーダル領域において決して「二番手」ではないことを証明した。
特にエージェンティックAI(自律型AI)としてのループ性能が際立っている。ウェブブラウジングやデータ分析といった多段階のナレッジワークを自律的に遂行可能だ。
専用の推論モードを通じて、GDPval-AAリーダーボードで高いEloレーティングを獲得し、現実世界の複雑な指示に対する信頼性を裏付けた。
さらに、知識がない場合には無理に回答せず「沈黙」するよう学習されており、ハルシネーションの抑制にも成功している。もっともらしい情報を捏造するリスクを最小限に抑えているのだ。