カーンアカデミー、コロラド州でAI活用のSAT対策を開始
2026年2月20日 (金)
- •Khan AcademyとCollege Boardが、コロラド州の学区向けに統合されたSAT対策プログラムを開始。
- •AI「Khanmigo」が、生徒に1対1の個別指導と即時のフィードバック、学習を支えるスキャフォールディングを提供する。
- •教育管理者はデータダッシュボードを活用し、学区全体の生徒の成長とスキルギャップを詳細に把握できる。
Khan Academyは、College Boardとの連携を強化し、コロラド州の学区にデータ駆動型の統合型SAT対策プログラムを展開する。これまで試験対策は断片的なものが多く、個別の教師や高額な放課後講習に頼らざるを得なかったため、教育格差を助長する一因となっていた。しかし、学区全体でシステムを導入することで、管理者は生徒の習熟度を一元的に可視化でき、すべての生徒が本番の試験と同じ高品質な教材を利用できる環境が整う。
この取り組みの核となるのが、人間による1対1の指導をシミュレートするエージェンティックAI(自律型AI)の「Khanmigo」だ。このAIは単に答えを提示するのではない。「スキャフォールディング」と呼ばれる、ヒントや簡略化した解説を段階的に提供する手法を採用している。これにより、生徒が自立して課題を解決する力を養うことが可能だ。さらに、AIが数千人の生徒それぞれの弱点にリアルタイムで適応するため、教室の内外を問わず、従来では困難だった規模での個別学習が実現している。
生徒向けのツールだけでなく、教育者に対してもAIを授業に統合し、デジタルSATの仕組みを理解するための専門的な研修が提供される。また、学区のリーダーは高度な分析ダッシュボードを通じ、年度の早い段階から生徒の伸び悩みを察知し、的確な介入を行えるようになった。こうした包括的なアプローチにより、大学進学を左右する試験対策を公教育の標準的なサービスに組み込み、卒業率や進学準備の向上を目指す。