カザフスタン、Courseraと提携しAI教育を加速
2026年4月2日 (木)
- •カザフスタンはCourseraとの提携を更新し、国内95の大学にAIリテラシー教育を統合する。
- •機械学習を用いて4,000以上のコースをカザフ語に翻訳し、デジタルスキルへのアクセスを拡大。
- •2022年以降、50万件の修了証を発行。世界的なスキル習熟度ランキングで37位に浮上。
カザフスタンは、将来の労働環境に適応できる人材を育成するため、オンライン学習プラットフォームのCourseraとの戦略的パートナーシップを更新した。この取り組みの狙いは、AIリテラシーを高等教育システムに直接組み込むことで、卒業生が自動化によって激変する労働市場で求められる「ディープスキリング(Deepskilling)」を確実に習得できるようにすることだ。この提携は単なる学習動画の提供に留まらず、国内95の国立大学において、単位認定が可能な学習や業界で通用するスキルの検証を制度化することに重点を置いている。
この取り組みの核心である「AI-Sana」イニシアチブは、すべての卒業生に対して生成AIとデジタル倫理の基礎理解を義務付けている。学習の障壁を下げるため、データサイエンスなどの重要科目を含む4,000以上のコースがカザフ語に翻訳された。機械翻訳を活用することで教育コンテンツのライブラリを迅速に拡張し、学生は正式な学位に算入される欧州単位互換積算制度(ECTS)の単位を取得できるようになった。
その成果は数字に表れている。実際に2022年以降、23万5,000人以上の学生が50万件を超える修了証を取得しており、その結果、カザフスタンのスキル習熟度は世界37位まで上昇した。このモデルは、教育のギャップを埋めるために政府がテクノロジー企業と教育機関の橋渡し役を担うという、世界的な潮流を象徴している。業界をリードする企業の知見を取り入れることで、カザフスタンは国家規模のデジタルトランスフォーメーションに向けた拡張性の高い青写真を作り上げている。