マレーシア、全公立大学にGoogleのGemini AIを導入
2026年3月9日 (月)
- •マレーシアの全20公立大学に教育用AI「Gemini for Education」が統合された。
- •全国で約60万人の学生と7万5,000人の教職員が最先端のAIツールを利用可能になる。
- •高等教育省は、教育に特化したLearnLMなどの高度なAIモデルを提供し、2030年までのAI国家実現を目指す。
マレーシアは、国内すべての公立大学システムにGoogleの「Gemini for Education」を統合した。この大胆な施策により、20の教育機関に所属する約60万人の学生と7万5,000人の教職員が最先端のAIを利用可能になる。研究や教育現場に高度なAIツールを導入することで、マレーシアは2030年までにAI主導国家となる目標の達成を目指している。具体的には、Gemini 3.1 Proと共に、共同思考パートナーとして教育用に微調整されたモデル群「LearnLM」が活用される。
高等教育省はさらに、4万人の教職員にGoogle AI Proを、12万8,000人の学生にはNotebookLM Enterpriseを提供し、インフラの強化を進めている。各大学ではすでに、これらのツールを用いた多様な取り組みが始まっている。例えば、マレーシア・パリス大学では、工学部の学生向けにオンデマンドの学習パートナーとして機能する「Gems」と呼ばれるカスタムAIを構築した。また、マレーシア・イスラム科学大学では、AIの専門的なリサーチ機能を駆使して、ソーシャルメディアの分析やデジタルエチケットの研究を行っている。
効果的な導入を確実にするため、Googleは「大学生向けGemini認定プログラム」などの包括的なトレーニングプログラムを実施している。プトラ大学の研究によれば、これらのツールは識字能力の格差を埋め、学術研究に対する学生の自信を効果的に高めているという。安全なインフラと強力な教育支援を組み合わせることで、マレーシアの学術コミュニティは世界のデジタル競争において主導的な地位を築こうとしている。