Google、科学研究を加速するGemini 3 Deep Thinkを更新
2026年2月13日 (金)
- •Googleが複雑な科学・工学的課題の解決に特化したGemini 3 Deep Thinkの推論モードを強化した。
- •推論ベンチマークのARC-AGI-2で84.6%という記録的スコアを達成し、国際数学オリンピックでも金メダル級の性能を実証した。
- •研究者向けのGemini APIでも利用可能となり、高度なデータ解釈やシステムモデリングといった専門的なワークフローに対応する。
Googleは、高度な科学研究や複雑なエンジニアリングにおける厳しい要求に応えるべく設計された専用の推論モード「Gemini 3 Deep Think」の大幅なアップグレードを発表した。このモデルは一般的なチャットボットとは異なり、整理されていないデータや、明確な指示や正解が一つではない課題を処理することに長けている。これにより、理論上の知識と実務への応用の間にある隔たりを効果的に埋めることが可能となった。
学術的な検証において、本モデルは並外れた認知の深さを示した。専門的な評価指標であるARC-AGI-2で過去最高となる84.6%を記録したほか、数学者のリサ・カルボーネ(Lisa Carbone、ラトガース大学教授)などの研究者は、人間の査読者が見落とした物理学論文の論理的欠陥を特定するためにこのツールを既に活用している。こうした実社会での応用は、理論物理学や競技プログラミングといった高度な専門領域において、エキスパートレベルの精度で推論できる能力を裏付けている。
また、今回のアップデートはデジタルモデリングと物理的な現実をつなぐ役割も果たしている。一例として、ラフなスケッチから完全にモデル化された3Dプリント用のファイルを生成できるようになった。この機能はGoogle AI Ultraの加入者向けに順次提供されているが、今回初めて一部の企業や研究者向けにGemini APIを通じても公開された。これは、プロフェッショナルな研究開発の現場において、より統合されたAIエージェントによるワークフローへの転換を象徴している。