Google、民主主義を守る「フルスタック」安保戦略を発表
2026年2月12日 (木)
- •Googleが世界の民主主義国家を保護するための統合セキュリティモデルを提案する白書「Staying Ahead of the Shadows」を発表した。
- •中国政府が支援するハッカー集団による、国防インフラや無人機システムを標的にしたスパイ活動が急増しているとの分析を明らかにした。
- •機密データ保護のため、Geminiモデルや耐量子暗号を導入する包括的なレジリエンス計画を提示した。
ミュンヘン安全保障会議において、Googleは民主主義国家を巧妙化するサイバー脅威から守るための包括的な「フルスタック」レジリエンス戦略を公開した。新たに発表された白書では、特に中国などの国家主導の攻撃者が、国防技術や産業サプライチェーンを激しく標的にしている現状が詳述されている。これに対し、Googleは国家安全保障をデジタル領域から再定義しようとしているのだ。
この取り組みは、海底ケーブルのような物理インフラからGoogle DeepMindのGeminiモデルの活用まで、5つの重要な階層にわたる。具体的には、CodeMenderやセキュアAIフレームワーク (SAIF)といったAI駆動型ツールを導入することで、個別の脆弱性への対処にとどまらず、脅威のカテゴリーそのものを排除することを目指している。巧妙なソーシャルエンジニアリングや偽の採用ポータルを通じて「人間の心理」を突く攻撃が増加する中、こうした先制的な姿勢は不可欠といえる。
さらにGoogleは、将来の量子コンピュータが現在の暗号規格を解読するリスクに備え、耐量子暗号の普及を強力に推進している。同社の技術的知見は、NATOや各国の国防省とのハイレベルなパートナーシップによって支えられており、現代における国家安全保障がデジタルセキュリティと不可分であることを改めて強調した。