Google、AIで世界的な水資源保護を加速
2026年3月23日 (月)
- •2025年に世界165のプロジェクトを通じて計70億ガロンの水を補充
- •AIを活用したモニタリングにより灌漑の最適化と都市部の節水管理を強化
- •2030年までにデータセンターの消費量を上回る淡水を補充する目標を掲げる
Googleは、2030年までに「ウォーター・ポジティブ(消費量を上回る淡水を補充すること)」を実現するという野心的な目標を掲げ、環境持続可能性への取り組みを一段と強化している。この戦略は、世界各地に広がるデータセンター・ネットワークで消費する量以上の淡水を補充することを目指すものだ。実際に2025年には、アメリカ中西部からアイルランドの湿地帯まで、97の流域にわたる165のプロジェクトを通じて、70億ガロン以上の水を補充することに成功した。
取り組みの柱となるのは、各地で深刻化する水危機をテクノロジーによって解決する手法である。ブラジルのチエテ川流域では、Agrow Analyticsと提携してAIによる分析を導入し、農業灌漑を最適化することで、作物が真に必要とする時のみ給水される体制を整えた。また、インドのベンガルールでは、FluxGenと協力して学校にAI搭載の「ウォーター・インテリジェンス・スイート」を設置した。このシステムは水の使用パターンをリアルタイムで可視化し、これまで見過ごされてきた漏水や非効率な利用の特定に寄与している。
さらに、同社はAIだけでなくIoTセンサーや自然を活用した解決策にも積極的に投資している。コロラド川流域では、センサー技術を用いて、先住民族コミュニティであるギラ・リバー・インディアン・コミュニティ(Gila River Indian Community)によるミード湖の資源保護を支援している。このようにデータ駆動型のモニタリングと生態系の復元を組み合わせることで、デジタルサービスへの需要拡大に応えつつ、貴重な水資源を守るための強固なインフラ構築を加速させている。