GLM-5、オープンウェイトAIの新たな王座へ
2026年2月12日 (木)
- •GLM-5は、Intelligence Indexで50点を記録した初のオープンウェイトモデルとなった。
- •混合専門家モデル(MoE)とスパースアテンションの採用により、7,440億パラメータへのスケールアップを実現。
- •ハルシネーション(もっともらしい嘘)の大幅な抑制により、自律的なエージェントタスクでトップレベルの性能を発揮する。
Z AIが開発した「GLM-5」の登場により、オープンウェイトモデルの勢力図が劇的に塗り替えられた。この7,440億パラメータという巨大なモデルは、Artificial Analysis Intelligence Indexにおいてオープンウェイトモデルとして初めて50点を記録。これにより、誰でも利用可能な公開モデルと、クローズドな商用モデルとの性能差がかつてないほど縮まったのである。
従来のモデルとは異なり、GLM-5は高度な混合専門家モデル(MoE)アーキテクチャを採用している。総パラメータ数は膨大だが、一度に稼働するのは400億パラメータのみであり、複雑なタスクを極めて効率的に処理することが可能だ。この性能を支えるため、処理中に関連性の高いデータへ集中させるスパースアテンション機構を統合しており、これがモデルの主導的な地位を確固たるものにしている。
特筆すべきは、データ分析や動画編集といった多段階の工程を自律的にこなす「エージェント」としての性能(GDPval-AA)だ。GLM-5はこのカテゴリーにおいて、ClaudeやGPT-5といった業界のリーダーに次ぐ世界第3位にランクインした。また、十分なデータがない場合には回答を控える学習を行ったことで、AIが事実に基づかない情報を生成するハルシネーションも大幅に減少している。
巨大なサイズながら、評価時の出力トークン数が従来よりも少なくて済むなど、その効率性は驚くべきものだ。BF16形式でのデプロイには膨大なメモリが必要という課題は残るものの、MITライセンスでの公開は、オープンソースAIのコミュニティにとって極めて大きな勝利と言えるだろう。