Figma、AIによるデザインとコードの統合機能を発表
- •Claude Codeとの連携により、本番環境のコードを編集可能なデザインへと直接変換できるようになった。
- •GoogleのGemini 3 ProおよびNano Banana Proを採用し、AIプロトタイピング機能を大幅に強化した。
- •静止画像をスケーラブルなベクター形式へ変換する新ツール「Vectorize」が、ワンクリックでの編集を可能にする。
Figmaは現在、単なるデザインキャンバスから、コードとビジュアル資産が共存する統合的なエコシステムへの大規模な変革を遂げている。特に注目すべきは、Claude Codeを活用して開発者とデザイナーのギャップを埋める新機能の導入である。この機能により、実際の運用環境で使用されているコードを直接編集可能なFigma上のデザインに変換できるようになった。このワークフローの導入によって、チームは「信頼できる唯一の情報源(Single Source of Truth)」を維持することが可能になり、実装されたコードとデザインファイルが常に完璧に一致した状態を保てるようになる。
コード連携の強化に留まらず、Figmaは強力な生成AIモデルを通じてクリエイティブスイートの機能も拡充した。GoogleのGemini 3 ProやNano Banana Proをプロトタイピング機能に統合したことで、ブランドのトーンを損なうことなく、迅速にスタイルの探求を行えるようになった。また、AIを活用した新ツール「Vectorize」は、JPEGなどの静止画像を、品質を落とさずに無限に拡大・編集できる柔軟なベクターパスへと変換する。これは、長年デザイナーを悩ませてきた画像変換の手間を解消する画期的なソリューションである。
こうした高度なAI機能を支えるため、Figmaのバックエンドではパフォーマンスの最適化が徹底されている。エンジニアリングチームは、処理の高速化を実現するためにWebGPUベースのレンダラーへ移行したほか、複雑化するファイル操作に対応するためシステムプログラミング言語のRustを採用してメモリ管理を最適化した。さらに、AI検索の精度を高めるべく、視覚データの数学的表現である「埋め込み(Embedding)」を数十億規模でインデックス化している。その結果、ユーザーは膨大なデザインシステムの中から、必要なアセットをかつてないスピードと精度で見つけ出すことが可能になった。