DeepSeek、学習効率を最大化する「DualPipe」を公開
2026年1月25日 (日)
- •DeepSeekが学習時の待機時間を解消する双方向アルゴリズム「DualPipe」をオープンソース化。
- •計算と通信を同時に実行するスケジューリングにより、GPUのハードウェア効率を極限まで高める。
- •メモリ使用量を最適化する新手法「DualPipeV」により、大規模なAIインフラの性能を向上。
DeepSeek-V3のような巨大なAIモデルの学習には、ネットワーク上で数千ものGPUを高度に連携させる必要がある。しかし、このプロセスでは「パイプラインバブル」と呼ばれる待機時間が発生し、チップが隣のノードからのデータ待ちで停止してしまうことが少なくない。こうした非効率性は、グローバルな開発競争において、時間と高価な計算リソースを浪費する大きな要因であった。 この課題を解決するため、DeepSeekは双方向のパイプライン並列アルゴリズム「DualPipe」を公開した。これは計算処理とデータ転送を重ね合わせることで、遅延を効果的に隠蔽する技術だ。データを双方向から同時に処理する仕組みにより、ハードウェアを常にフル稼働させ、DeepSeek-V3やR1の学習に使用される大規模クラスタの効率を劇的に向上させた。 さらに、リポジトリにはメモリ使用量を最適化する「DualPipeV」も含まれており、システム全体のパフォーマンスを一段と引き上げている。AI開発において、単なる計算資源の量だけでなく、アーキテクチャの工夫がいかに重要であるかを同社は改めて証明した。今回の公開により、世界中の研究者が複雑なシステムをゼロから構築することなく、効率的な学習ワークフローを導入できるようになるだろう。