生成AIの男女格差、世界的に縮小(Coursera調査)
2026年3月31日 (火)
- •世界全体の生成AIコースにおける女性受講率が36%に上昇
- •ラテンアメリカ諸国が女性参加の二桁成長を記録し、格差解消を牽引
- •米英などの先進国市場では、女性の受講シェアがわずかに低下
Coursera(コーセラ)の最新調査により、人工知能(AI)教育におけるグローバルな情勢が大きく変化していることが明らかになった。生成AI(GenAI)の学習領域において、女性が男女格差を急速に縮めている。AI技術は将来的に数兆ドル規模の富を創出すると期待されているが、報告書はその経済的利益がすべての人に平等にもたらされるべきだと強調している。実際に、世界全体での生成AIコースへの女性参加率は36%に上昇しており、特に法人セクターでは受講者の42%を女性が占めるなど、さらに顕著な成長を見せている。
地域別のデータに目を向けると、特にラテンアメリカやアジア太平洋地域における進展が目覚ましい。例えばペルーでは女性の受講シェアが二桁台の急増を記録した。これは、新興経済国が包摂的な技術採用の面で先進国を凌駕しつつあるという、より広範なトレンドを反映している。対照的に、アメリカやイギリスといった主要市場では女性の受講シェアがわずかに低下した。これは、現在のところこれらの地域において、男性の関心が女性を上回るスピードで拡大していることを示唆している。
また、本調査は女性の学習者が即効性のある実用性や生産性を重視するプログラムを好む傾向があることを浮き彫りにした。具体的には、コンテンツ作成や教育への応用、あるいはMicrosoft Copilotといった職場の基礎ツールに焦点を当てたコースにおいて、男女の参加率がほぼ同等となっている。この結果は、AIを単なる抽象的な概念としてではなく、日々の業務に役立つ「実用的な道具」として位置づけることが、多様な人材の確保と継続的なエンゲージメントを支える鍵であることを示している。