コロラド州、AI用電力コストの負担を議論
2026年3月27日 (金)
- •コロラド州の規制当局がAIデータセンター向けの電気料金体系を再検討
- •インフラ整備コストの一般家庭への転嫁を防ぐことが狙い
- •長期契約の義務化や独自発電の許可などの対策案が浮上
人工知能(AI)の急速な普及がコロラド州の電力網に前例のない負荷をかけており、州当局はエネルギーコストの配分を見直す必要に迫られている。コロラド州公共事業委員会(PUC)は現在、新しいデータセンターによる莫大な電力需要が一般市民の料金値上げにつながらないよう、「大口需要家」向けの料金設定を評価中だ。同州の主要電力会社であるエクセル・エナジーによれば、電力需要の伸び予測のうち、驚くべきことに62%をデータセンターが占めており、デジタル革新が地域資源に与える物理的な影響が浮き彫りとなっている。
この急激な需要増を管理するため、当局はいくつかの保護策を検討している。これには、データセンター事業者に対して長期的なサービス契約の締結を求め、早期撤退時には違約金を課す案が含まれる。また、こうした施設が独自の発電所を建設し、従来の規制を回避することを許可しようとする立法的な動きもある。この施策は、AI開発に伴うハイリスク・ハイリターンな性質を、公共サービスである電力供給から切り離すことを目的としている。
コストの抑制以外にも、規制当局はデータセンターが24時間稼働するという特性に活路を見出している。常に電力を消費するため、オフピーク時に余剰となった風力や太陽光などの「出力制御」された再生可能エネルギーを有効活用できる可能性があるからだ。こうした相乗効果は、公共への財政負担を抑える仕組みさえ整えば、地熱発電のような次世代技術の導入を加速させる契機になるかもしれない。