AIインフラに過去最大のDDoS攻撃、31.4Tbpsを記録
2026年2月6日 (金)
- •Cloudflareが、ネットワークインフラを標的とした過去最大の31.4 Tbpsという驚異的なDDoS攻撃を阻止した。
- •数百万台の感染したAndroid TVで構成されるボットネット「Aisuru-Kimwolf」が、超大規模なHTTP攻撃を仕掛けた。
- •2025年後半を通じて、生成AIプロバイダーが大規模なDDoS攻撃の主要な標的として浮上している。
Cloudflareの最新の脅威レポートにより、サイバー戦争が驚異的な段階に突入したことが明らかになった。特に、世界記録を更新する秒間31.4テラビット(Tbps)という大規模なDDoS攻撃が注目を集めている。2025年を通じて、サーバーをダウンさせる目的でトラフィックを氾濫させるDDoS攻撃の件数は120%以上も急増した。なかでも「The Night Before Christmas」と名付けられた高度なキャンペーンでは、数百万台のデバイスを乗っ取り、重要なデジタル経路を遮断する事態となった。
この急増の背景にあるのが、100万から400万台のマルウェア感染したAndroid TVで構成されるボットネット「Aisuru-Kimwolf」の存在だ。PCをベースとした従来のボットネットとは異なり、これらのスマートデバイスは膨大な帯域幅を持ち、秒間2億リクエストを超える「ハイパー・ボリュメトリック(超大規模)」な攻撃を可能にする。こうした猛攻は強固なクラウド防御すら無力化させる恐れがあり、国家全体のインターネット接続に対する深刻な脅威となっている。
特に注目すべきは、今回のレポートで生成AIサービスがこうした高強度な攻撃の主要な標的として特定された点だ。AIが世界の生産性に不可欠なものとなるにつれ、攻撃者はその基盤となるAIインフラの無効化を画策している。大規模言語モデル(LLM)や生成ツールをホストするプラットフォームを狙うことで、ゲームから通信まで幅広い分野で混乱を引き起こそうとしているのだ。この傾向は、進化するAI環境を守るために、自律的かつリアルタイムな防御システムの必要性が高まっていることを物語っている。