Cloudflare、GoogleのAI独占阻止へクローラー分離を提言
2026年2月6日 (金)
- •英国当局がGoogleの検索支配力と生成AI競争への影響を調査中
- •Googlebotのアクセス数は競合の最大1,800倍という圧倒的格差が判明
- •AI学習を拒否できるようクローラーの義務的な分離をCloudflareが提案
英国の競争市場庁(CMA)は、Googleの「戦略的市場地位(SMS)」に関する重要な協議を開始した。この調査は、検索の巨人がその支配力をどのように利用して生成AIサービスを強化しているかに焦点を当てている。議論の中心にあるのは「Googlebot」だ。これは従来の検索エンジンに情報を登録するインデックス作成と、リアルタイムのAI回答機能である「AI Overviews」の両方に使われるデータを収集する、二役を担うクローラーである。
デジタルパブリッシングにおいて、検索トラフィックは運営の生命線である。そのため、サイト所有者は検索順位を維持するために、事実上Googleによるコンテンツのスクレイピング(情報の自動収集)を許可せざるを得ない状況にある。実際にCloudflareが公開したデータによると、GooglebotがアクセスするユニークURLの数は、ClaudeBotやGPTBotといった競合を圧倒しており、その差は最大で1,800倍にも及ぶ。こうした「全か無か」の構図が、出版者がデータの価値を適切に交渉できない不公平な市場を生んでいる。
この問題を解決するため、Cloudflareはクローラーの強制的な分離を提唱している。これはGoogleに対し、クローリング活動を検索用とAI用の別々のボットに分けるよう義務付けるというものだ。これにより、出版者は検索結果への露出を維持しつつ、AIの学習や推論(Inference)へのコンテンツ利用のみを拒否することが可能になる。この施策が実現すれば、クリエイターはWeb上での視認性を犠牲にすることなく、自身の知的財産に対するコントロールを取り戻せるようになるだろう。