クララス・ケア、Amazon Bedrockでコンタクトセンターを刷新
2026年2月3日 (火)
- •クララス・ケアとAWSが、患者と自然な対話が可能な次世代AIコンタクトセンターを共同開発した。
- •Claude 3.5 SonnetとAmazon Novaを統合し、高精度な意図検出と極めて低いレスポンス遅延を実現している。
- •3秒未満のレイテンシで、予約管理や緊急度判定の自動化を可能にするプロトタイプが完成した。
ヘルスケアプロバイダーのクララス・ケア(Clarus Care)は、従来の硬直的なプッシュボタン式のメニュー選択システムを廃止し、自然な対話による患者コミュニケーションの効率化に乗り出した。同社はAWSと提携し、Amazon Bedrockを通じてClaude 3.5 SonnetやAmazon Novaシリーズといった高性能な基盤モデルを巧みにオーケストレーションした、高度なコンタクトセンターのプロトタイプを構築している。
この新システムの最大の特徴は、一般的な電話システムとは異なり、複数の目的(マルチインテント)を同時に処理できる点にある。例えば、患者が「請求について尋ねながら、同時に処方薬の補充を依頼する」といった複雑な要望も正確に理解することが可能だ。さらに、専門化されたエージェンティックAI(自律型AI)の階層構造を活用することで、通話の緊急度を即座に判定する仕組みを整えた。これにより、深刻な医療上の懸念を即時に特定し、遅滞なく人間のスタッフへと繋ぐことが可能になった。
システムの背後では、処理速度と知性のバランスを最適化する「マルチモデル」アプローチが採用されている。複雑な推論はClaude 3.5 Sonnetが担当し、Amazon Nova ProやNova Liteが構造化データの抽出と迅速なレスポンス生成を行う。この戦略により、処理時間は3秒未満に抑えられた。また、厳密なデータベース照合ではなく意味理解(セマンティック理解)に基づいているため、「スミス医師」という呼び方を「ジェニファー・スミス医師」と正しく照合できる柔軟性も備えている。