AWSとOumi、カスタムLLMの微調整を効率化
2026年3月10日 (火)
- •AWSとOumiが、オープンソースのLlamaモデルにおける微調整とデプロイのプロセスを合理化
- •OumiプラットフォームがAmazon EC2上でレシピ駆動型トレーニングと合成データ生成を提供
- •カスタムモデルをAmazon Bedrockと統合し、マネージドなサーバーレス推論を実現
実験段階のモデル微調整から本番環境でのデプロイへと移行する際、ツールの断片化や複雑なハードウェア管理によって大きな摩擦が生じることが多い。AWSはこの課題を解決するため、オープンソースのモデル開発フレームワークであるOumiと、Amazon Bedrockのサーバーレス機能を組み合わせた合理的なパイプラインを導入した。これにより、開発者はインフラ管理の負担を軽減しつつ、モデル開発に専念できるようになる。
統合されたワークフローではレシピ駆動型のトレーニングが採用されており、開発者は一度定義したモデル設定を複数の実験で再利用することが可能だ。このアプローチは、少数のパラメータのみを調整して計算コストを抑えるLoRA (Low-Rank Adaptation)や、複数のGPUで効率的な学習を実現するFSDP(完全シャードデータ並列)といった高度な技術をサポートしている。さらに、Amazon EC2上でこれらのツールを活用することで、不足しているデータセットを補う合成データを生成し、高品質な情報に基づいた段階的な学習を実現できる点も大きな特徴である。
微調整プロセスが完了すると、モデルの重みはAmazon S3に保存され、Amazon Bedrockへ直接インポートされる。Custom Model Import機能によって推論インフラのプロビジョニングが自動化されるため、クライアントアプリケーションは標準的なAPIを通じてカスタムモデルを即座に呼び出すことが可能だ。この仕組みは、手動によるGPUのスケーリングという重荷を取り除き、企業向けの生成AIアプリケーションに対して安全かつ拡張性の高い道筋を提供している。