AWSとAtos、ゲーム型競技会でAI人材育成を加速
- •AtosがAWSと提携し、ゲーム要素を取り入れた「AI League」を通じて400名以上の従業員をリスキリング
- •Amazon SageMakerを活用し、保険の引き受け業務に特化した4,100以上の微調整済みモデルを従業員が開発
- •Llama 3.2 90Bを自動審査員(LLM-as-a-Judge)として採用し、モデル性能の客観的な評価を実現
グローバルな従業員に対して生成AIのスキルを習得させるには、受動的なビデオ講義だけでは不十分であり、能動的かつ実践的な関わりが不可欠だ。Atosはこの課題に対し、Amazon Web Services(AWS)と協力して「AWS AI League」を立ち上げた。これは、理論的な知識と実務への応用のギャップを埋めるために設計された競争型の学習イニシアチブである。このプログラムは、技術スタッフのエンゲージメントを高めるためにゲーミフィケーションを活用するという、企業教育における最新のトレンドを象徴している。
プログラムの中核となったのは「インテリジェントな保険引き受け」のユースケースである。参加した従業員は、リスク評価やポリシーの推奨といった複雑な専門業務を処理するために、大規模言語モデル(LLM)のファインチューニングに取り組んだ。このプロセスは、既存のAIモデルを特定のデータセットで追加学習させ、特定の分野における精度を向上させるものである。Amazon SageMakerを活用することで、参加者は複雑なインフラ管理に煩わされることなく、データの品質向上や、モデルの学習を制御する「ノブ」であるハイパーパラメータの調整に専念することができた。
その成果は極めて顕著であり、2週間のバーチャルスプリント期間中に400名の参加者によって4,100以上のモデルが生成された。競技の品質を維持するため、評価には大規模なモデルが小規模なモデルの回答を評価する自動システム「LLM-as-a-Judge」が導入された。この手法は、コスト効率の高い小規模モデルを専門家レベルで運用したいという、現代企業の現実的なニーズを反映している。今回の取り組みは、友好的な競争が多様な職種のAIリテラシーを劇的に向上させ、即戦力となるソリューションを生み出すことを証明した。