アリババQwenチーム、中心メンバーの相次ぐ辞任で激震
2026年3月4日 (水)
- •アリババのQwen主導研究者である林俊漾(Junyang Lin)氏と、複数のコアメンバーが突如として辞任した。
- •0.8Bから397Bのパラメータを誇る最新のQwen 3.5ファミリーがリリースされた直後の出来事であった。
- •アリババグループCEOの呉泳銘(Wu Yongming)氏は、人材流出を食い止めるためラボの緊急会議を招集した。
アリババ(Alibaba)のQwenチームから主要メンバーが相次いで離脱したことで、オープンウェイトAIモデルの勢力図に激震が走っている。効率性と性能の高さを両立させたQwen 3.5ファミリーのリリースを祝った矢先、技術リードを務める林俊漾(Junyang Lin)氏が辞任を表明した。これに続く形で、コード開発やポストトレーニング、マルチモーダル機能を担う中心的な研究者らも通義(Tongyi)ラボを去るという、ドミノ倒しのような事態に発展している。
今回の離脱は、Qwen 3.5シリーズが技術的な成功を収めた直後であるだけに、業界に大きな衝撃を与えた。このシリーズには、巨大な397Bパラメータモデルだけでなく、サイズ以上の性能を発揮する高度に最適化された小型モデルも含まれている。例えば、2Bパラメータのバリアントは、一般的なハードウェアで動作するほど軽量でありながら、画像認識と複雑な論理推論の両方の機能を備えている。これらのモデルはコーディング能力に優れ、より大規模なプロプライエタリなシステムに匹敵するパフォーマンスを見せており、開発者コミュニティで急速に支持を広げている。
この大量離脱の背景には、競合ラボ出身の研究者が既存チームの上位役職に就くといった内部組織の再編があると推測されている。事態を重く見たアリババグループCEOの呉泳銘(Wu Yongming)氏は、ラボを安定させ、残る人材を引き止めるために緊急会議を開催した。Qwenの今後のロードマップには不透明感が漂うものの、欧米の競合他社よりも少ないリソースで世界トップクラスの成果を出した研究者たちの動向は、次なるグローバルなAI開発の局面を形作ることになるだろう。