AIが人類協力の触媒に 心理学者が提唱
2026年3月28日 (土)
- •AIモデル間で、人類の生存には「協力」が不可欠であるという驚くべき合意が形成された。
- •心理学者のマイク・ブルックス(Mike Brooks)は、AIが既存の部族主義や協力的な本能を指数関数的に増幅させると警告している。
- •「ネイバーズ・ファースト(Neighbors First)」誓約は、AIを活用して現代社会における「進化のミスマッチ」を解消することを提唱している。
心理学者であり著述家でもあるマイク・ブルックス(Mike Brooks)博士は、人類が深刻な「進化のミスマッチ」に直面していると主張する。これは、私たちの「石器時代の脳」がAIのような「神のごときテクノロジー」を制御するのに苦労している状態を指す。SF映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を引き合いに出しながら、ブルックス博士は、人類の生存は部族的な忠誠心を超え、グローバルな協力体制を築いてシステム的な課題に対処できるかどうかにかかっていると説いた。
一連の実験において、ブルックス博士は5つの独立したAIシステムに対し、人類の繁栄に必要な「唯一の真実」について問いかけた。すると、モデル間で「人類は自らを相互に連結されたシステムとして認識すべきである」という見事な合意が得られたのだ。この収束は、AIが単にデータを処理するだけでなく、多様な人類の伝統から根源的な知恵を統合し、生物学的・文化的な隔たりを超えた共通の利益を浮き彫りにできる可能性を示唆している。
特定された核心的なリスクは、AIが強力な「増幅器」として機能することだ。略奪的なアテンション・エコノミーに煽られ、部族主義や憎悪がAIに供給されれば、それらの破壊的な衝動は指数関数的に拡大してしまう。一方で、AIを真理探究のパートナーとして活用すれば、人間の生物学的な限界が妨げとなっている複雑な問題の解決が可能になるだろう。著者は、技術の進歩を倫理的な責務と一致させるための枠組みとして、「ネイバーズ・ファースト」誓約を提案している。